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コーチングにはプリンシプル(原理原則)があります。

TPIE(Tice Principles in Excellence)のプログラムは、ルー・タイス氏が40年かけて培ってきた知見と技術を苫米地博士が21のプリンシプルにまとめて体系化したものです。

これらのプリンシプルは、「型」として捉えることもできます。日本では武術や芸事なども型を通じて継承してきたため、プリンシプル化 = 型化されている体系は学びやすく感じられるのではないかと思います。

ただ、型としてまとめられている体系を学ぶ際には陥りやすいことがあります。それは、型をマニュアルや技術として捉え、それらを習得することを目的にしてしまうことです。それでは、実践を繰り返しても本質的なところに近づいていけない可能性があります。

もちろん、型を学んでいけば自然と技術は身につきますが、それは結果に過ぎません。

型を通じた学習において押さえておくべき点は、その型を実践することを通じて、自分自身の認識そのものを転換していくことです。

どの分野においても、型には日常の感覚や体感では理解不能なことが多く含まれています。

コーチングのプリンシプルで言えば、

・人間は、実際の可能性ではなく、信念のレベルで行動を制御している

・人間は、自分自身の考えで自分のリアリティを形成する

・ゴールがあるからこそ知覚できる

といったことです。これらのプリンシプルもコーチングを実践し始めたときには、イマイチぴんとこないように思います。

しかし、そのプリンシプルを自分で試して経験を重ねていくと、「たしかに、そうなっている」という体感が生まれてきます。それが、認識が転換されたときです。

これは、別の言い方をすれば、マインドの使い方が、これまでの使い方からコーチングにおける使い方に転換したということです。

コーチングを学ぶ上で知識や技術も必要ですが、プリンシプル(=型)を繰り返し実践することで認識を転換しマインドの使い方を転換していくということを頭の片隅に置いておくと、マインドの使い方はこれまで以上にどんどん上手になっていきます。

 

TPIE関連書籍
『マインドの教科書』田島大輔著、苫米地英人監修 開拓社

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