27 Apr 2021
コーチングでは、ゴール設定を通じてスコトマ(心理的盲点)を外すことを重視します。
心から実現したいゴール(Want-to-Goal)も、そのゴールを実現する方法も、スコトマになって見えていないだけで本当は目の前にあるからです。
このスコトマは自分の外側の世界に対してだけでなく、自分自身に対しても存在しています。
私たちの内側には多くの能力や可能性が眠っているにもかかわらず、スコトマに遮られて、それらの能力や可能性を十分に引き出すことができていません。
いまの自分が期待通りのパフォーマンスを出せていないとすれば、それは自分に能力や可能性がないからではなく、自分の中に元々ある能力や可能性を十分に使いこなせていないからです。
私たちは何かを学ぶ時にも、自分に不足している能力や可能性を補うために知識や技術を身につけようとしてしまいがちです。
もちろん、知識や技術を習得することはゴールを実現していく上で必要ですが、その前提が「自分には十分な能力や可能性がない」というものであれば、その信念通り、「能力や可能性がない自分」として物事に取り組んでいくことになります。それでは、自分の能力や可能性はスコトマになり、引き出すことができなくなってしまいます。
しかし、自分の内側には無限の可能性が眠ってます。ゴール達成に必要な知識や技術を身に付けることも、自分の不足を補うためではなく、元々ある無限の可能性をさらに引き出すためです。何より、知識や技術を身に付ける能力も、まだまだ引き出すことができます。
「自分の中に元々ある能力や可能性をさらに引き出す」という信念のもとで物事に取り組めば、その信念通り、何に取り組んでも自分自身に対するスコトマが外れ、眠っていた能力や可能性を引き出すことができるでしょう。