25 Apr 2021
コーチングでは、ゴールを現状(の延長線上)の外側に設定することを原則としています。
「現状の外側」がどのようなものかについては色々な説明ができますが、本質的には「高い抽象度」のゴールを設定することを意味します。
ここでいう「抽象度」とは、どれだけ利他的であるか、どれだけ自分以外の存在を含んだものであるか、について程度です。簡単に言えば、自分だけでなく、どれくらい多くの人の幸せにつがなるようなゴールであるかということです。
コーチングを実践して、ゴールの抽象度を上げていくと様々な変化が起こります。そのうちの一つが、他人が自然と協力してくれるようになるということです。
ゴールの抽象度を上げていくと、そのゴールの中に他の人のゴールも含まれるようになります。そのため、自然と他人を巻き込みながら一緒にゴールを実現していく状態になっていきます。
このような状態になると、ゴールの実現のために協力し合っている人々が、お互いにスコトマを外し、可能性を引き出し合うという関係が生まれます。そうなれば、ゴールを実現することもどんどん容易になっていくでしょう。
上に書いたような状態や関係性を実現するためには、高い抽象度のゴールを設定することに加えて、もう一つ必要な前提があります。
それは、ゴールの実現に向けて行動することです。
当たり前のことかもしれませんが、抽象度の高いゴールを設定してもゴールの実現に向けて地道に行動を起こしていなければ、単に願望を持っているだけになってしまいます。
理想論に聞こえるような抽象度の高いゴールであっても、そのゴールを実現するために本気で行動するからこそ、他の人も「この人と一緒なら高いゴールを実現出来そう」と感じて協力してくれるようになります。
そうして、他人と協力しながら抽象度の高いゴールを実現していく過程は、そこに関わる人全員がより幸せになっていくプロセスでもあります。